道志村のおいしい水で つくった横浜ビール

あなたの地元で誇れるものはなんだろうか?観光名所になるような文化財、ゆるキャラ、B級グルメ、スポーツチーム…。最近では、野外フェスも地域おこしの文脈で開催されることも多い。地方では様々な創意工夫がされているが、よっぽど尖ったものでなければ、都心まで伝えようと思っても、伝わってこないのが現状だ。

横浜-道志村-Natural High!

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アースガーデンが主催している野外フェスは、毎年5月の後半に、山梨県道志村で開催している。一度来てもらえれば分かるが、その時期の道志村は、本当に森が美しい。緑の無限のグラデーションに囲まれ、昼間は暖かく、夜は涼しく過ごしやすい最高の時期だ。アースガーデンで仕事をするようになってから7年ほど、この時期の道志村には通っているが、毎年、心地よさに感動する。どれだけお客さんとして行きたいか…(笑)。

横浜生まれ、横浜育ちの僕は、もう一つの道志村との関わりがある。道志村は横浜の水源地のひとつなのだ。横浜は開港以来、100年以上道志村から水をひいている。「赤道を越えても腐らない水」として、横浜港に寄港する世界中の船乗りから称賛されてきた。

足かけ10年で実現した道志村の水をつかったビール

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その水のおいしさを最大限に活かしたビールが横浜にある。その名も<横浜ビール道志の湧水仕込>。(株)横浜ビールが販売するこちらのビールは、昨年のNatural High!に出店いただき、来場者の方にもアーティストの皆さんにも大好評であった。

横浜ビールは、1999年に創業。世界にある多種多様なビールのスタイルを日本に伝えるべく、事業を展開してきた。その中で注目していたのが道志村の水。スタッフの皆さんが道志村へ足繁く通い出会ったのが、地域おこし協力隊の中嶌さんだ。

中嶌さんが、道志村側のキーパーソンとなり、村のニーズや人を繋いだ。道志村から水を運ぶか、道志村にブリュワリーをつくるか、様々な案が出たが、最終的には道志村の水をミネラルウォーターとして販売する会社とタッグを組むことができた。足かけ10年で、やっと製造にこぎつけたビールだ。中嶌さんは地域おこし協力隊の任期を終えて、同社に入社。今も横浜と道志村を行き来しながら生活している。

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<横浜ビール道志の湧水仕込>は、ビールの本場ドイツ・ケルン地方で愛されるケルシュスタイルのビール。口当たりが柔らかく、すっきりみずみずしい飲み口ながら、ホップの豊かなアロマと麦芽の旨味を味わうことができる。何杯でもおかわりしたくなるので、野外フェスのお供にぴったりだ。アジア・オセアニア地域のビールを含めた200種類近くのビールが出品される、アジアで最も権威のある国際的なビール審査会である<アジアビアカップ>の2017年に銀賞を受賞。プロが認める味である。

ここ数年の人気に伴い、大手ビールメーカーもクラフトビール市場に参入してきた。気になるのは「何をもって”クラフト”ビールとするのか」ということ。製造量が多ければ、機械による自動化が増えるが、横浜ビールでは、原材料の投入、充填機へのセット、ビール瓶に栓をする作業などを手作業で行っており、まさしく”クラフト”ビールである。

道志村にも、横浜にも根付くビール

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横浜ビールが運営するレストラン<驛の食卓(うまやのしょくたく)>では、道志村や横浜の生産者さんがつくった食材を用いた食事を食べることができる。メニュー数も豊富だ。横浜の生産者さんがつくった食材をつかったビールの開発も行っていて、横浜ビールにとっては、横浜も道志村も「地元」なのだろうと感じた。

地方のみで頑張っても、自力で発信していくにはリソースが足らないこともあり、うまくいかないケースも多い。横浜ビールと道志村の関係は、地方が縁のある都心のブランドやメーカーと一緒になることで、相乗効果を生み出せた良い事例。地域おこしの見本と言えるだろう。

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道志村は人口1,750人を切り、年々人口が減っている。キャンプ場もオーナーの高齢化により、閉めてしまったり、後継者がいなくて困っているところもいくつかあるようだ。アースガーデンでできることといえば、やはりNatural High!の開催となるだろう。最近は、開催のお知らせが遅く、いつもご心配をおかけしているわけだが、2018年は早々に開催を発表できた。横浜ビールも出店予定。会場内で飲める水は、道志の水。会場内で飲めるビールは、道志村の水をつかったビール。音楽にもキャンプにも必要不可欠なビールが、ちゃんと会場とつながるのはアースガーデンらしいと思う。

スタッフ一同、道志村との出会いに感謝しながら、今回も少しずつ準備を進めていく。会場ではぜひ横浜ビールでカンパイしてほしい。

こだわりの地ビール「横浜ビール」
http://www.yokohamabeer.com/

Natural High!
http://naturalhigh.jp/

道志村の宿情報

道志村には、キャンプ場がたくさんありますが、実はお宿もたくさんあります。Natural High!のお客さんも、毎年何件かづつかは、赤ちゃん連れ・家族連れなどが利用されていると耳にしています。

キャンプの準備をせずNatural High!を楽しみたい方は、宿に泊まってみるのもおすすめです。

オーナーさんたちに了解をいただいているお宿を、いくつかご紹介しますので、興味のある方は参考にしてください!

Rest Rivulet

道志の森キャンプ場まで徒歩10分。洋室、和室ともに兼ね備えた部屋構成。村内で洋室に宿泊できる唯一の宿です。施設の前にある見晴らしの良い庭では、キャンプも出来ます。
【住所】山梨県南都留郡道志村10160
【TEL】0554-56-8686
【料金】1泊2食7,800円/名~

https://www.rest-rivulet.com/

紅椿の湯

温泉と宿泊が同時に満喫出来ます。
大浴場は広々とした空間の中、ぬる湯、あつ湯、露天、サウナがあります。食事は食堂で選択式オーダー制。かき揚げはボリューム満点。
【住所】山梨県南都留郡道志村3888
【TEL】0554-20-4500
【料金】1泊 5,500円/名~(食事別)

http://benitubakinoyu.com/

大原荘

広い部屋と食堂でゆったりとくつろげます。
大人数でも収容可能。
道志の食材をふんだんに使った、ボリュームのある食事が好評。
【住所】山梨県南都留郡道志村10162
【TEL】0554-52-2134
【料金】1泊2食8,000円名~

丸水荘

元気なおじいさんと息子さん夫婦が暖かく迎えてくれる宿。夕食のお刺身は市場から直送の一品。道志の様々なお話を気さくに、愉快に語ってくれます。
【住所】山梨県南都留郡道志村12064
【TEL】0554-52-2105
【料金】1泊3食6,500円/名~

http://marumizu.jp/

北の勢堂

江戸時代に建てられた茅葺屋根の古民家が名物の宿。囲炉裏で猪鍋、鹿の刺身、炭火で焼いた岩魚の串焼き、青竹徳利でお燗する日本酒を堪能できます。(囲炉裏は1日1組限定)
【住所】山梨県南都留郡道志村9147
【TEL】0554-52-2102
【料金】1泊2食6,500円/名~

http://www.seepa.jp/u/kitanosedo/

出演者第二弾発表!

出演者第二弾の発表です!

辻コースケ
オマール・ゲンデファル(Afro Begue)
田中光
笹倉慎介 with Band 
(bass 伊賀航 guitar 岡田拓郎 key 谷口雄 Drums 増村和彦)
TEX & Sun Flower Seed
DRAMATICBOYS(秘境祭/PLAYA/都会)
SAMATA(GRASSROOTS yokohama)
haraguchic (Freedom Sunset)
ドラムサークル

詳細はこちら
http://naturalhigh.jp/2019/stage

【コラム】Natural High!のような人に私はなりたい

アースガーデンの設立者の一人であり、現役スタッフの田川登美子によるコラムです。

14年目となるNatural High!が、いわゆるフェスティバルの形としては、今年が最後となりました。これを書くだけで、目頭がちょっと熱くなります。来年のことはまだ分かりません。

毎年、道志の森にワープ!

14年前といえば、私の年齢は30代半ばで、子どもたちは10才と3才。キャンプはテントを車に載せる時からバタつきがちですが、小さな子どもがいればなおさらです。お気に入りの人形やおもちゃを忘れないように注意したり、まだ生乾きだけど着替えが心配だからと大量にバッグに詰め込んだり。長靴を家族分玄関から手にぶら下げて車に乗り込んだり。でも私は多分、その10倍か20倍くらい、バタバタしながら、準備をしました。

働くママのあるあるですが、イベント当日3ヶ月くらい前から、なんとか日々の暮らしが崩壊しないように必死でした。自分の許容できる範囲でできる手抜きをしながら家事と仕事に奮闘しました。保育園や学童で最後のお迎えの常連ママ。下町のママ友には「いつも自転車で滑走してる」と笑われていました。

私の中で、そういうバタバタした日常から道志の新緑の中に、心も体もワープしてしまったような気持ちで、毎年Natural High!の設営が始まりました。

当時は、良くも悪くもWi-Fi環境が今より悪く、携帯も繋がりませんでした。道志の森キャンプ場につくと、日々大量の連絡関係に終われていた私が、実際は忙しいのにも関わらず急に人とのやりとりが止まります。そして、パソコンの画面ばかりみていた目に、鮮やかな新緑がどっと飛び込んできます。心も体もまさにNatural High!。「もうすぐお客さんがやってくるんだ!」と、そうして毎年実感したものです。

「今」を体験できるフェスティバル

キャンプはとてもシンプル。その時だけは、みんながミニマリストなれます(最近は豪華な人もいますね)。あるものは、春の山の自然、テントとキャンプグッズ、食べ物、そして、自分たち。だから、普段だったらやり過ごしそうな事にも、心がとまります。

例えば、彼女が意外と力持ちだとか、お父さんの手があったかいだとか、お母さんが虫を手づかみできるとか、3才の我が子がこんなにたくさん歩けるようになったとか、雨だけど気分がいいとか、川の水が想像よりもっと冷たいだとか、夜空が月と星以外は真っ暗だとか。

キャンプをしていると、気持ちがちゃんと「今」にあって、周りにあるものに心が注がれます。そんな当たり前で豊かな時間を過ごすことができるのです。

そんな時、人は自然と優しくなれます。うれしくなります。ところどころにマーケットがあって、個性的なお店の人と話し込んだら意外な共通点があったり、ワークショップで何か作ってみて、「へぇ~~」とか「おいしい!」とかつい感嘆語が多くなる。ステージで目を閉じて体を揺らす。子どもたちは泣いたり笑ったり怒ったりしているから、大人も自由な気持ちになれる。

そんな私たちを、ずっと道志の森の新緑が風に揺れながら見守っていてくれます。水は美しくたっぷりで、プールでくたくたになるまで遊ぶ子どもたちのはしゃぐ声、川のせせらぎ、時に雨音のBGM。

そうして、みんなNatural High!になった。そうして、14年目を迎えます。

みなさん、ありがとう!!!

皆勤賞のお客さんもいるそうで、Natural High!に集まるのを楽しみにしている常連さんたちの深いコミュニティとしての在り方は本当にすばらしいと思います。毎年楽しみにしてくださっていたみなさん、本当にありがとうございます。今年を楽しみきりましょう!

14年の間に関わってくれたスタッフの皆さん。みんなくたくたになりながら、どうしたらもっと良くなるだろう?と考えて、試行錯誤をつづけた年月で、変化のない年なんて1度もありませんでした。支えていただいた、常連のワークショップのみなさんや出店者さんたち。たくさんのボランティアさんたちのがんばりと笑顔!(10周年で生まれてきてくれた山羊も、ありがとう!)

とにもかくにも、Natural High!が始まる前からず~っと私たちと一緒に奮闘してきてくださった、道志の森キャンプ場の池谷さんご一家とスタッフさんたち。本当にありがとうございました!そして、これからもよろしくお願いします!

わたしは、Natural High!のように、出会った人が「今」でいられるような気持ちのいい人になりたいです。そんな願いを胸にNatural High!、今年も道志の森でお待ちしています!

音楽フェスとして “ひと区切り”

14年目の「道志村キャンプ Natural High!」は、
音楽フェスとしては、ひと区切りとなる開催になります

道志村キャンプ Natural High!にご縁ある皆さまへ
主催のアースガーデン代表 南兵衛@鈴木幸一です。

Natural High!は2006年の5月にはじまりました

道志の森だからこそ、より真っ直ぐに自然に出会える音楽とアウトドアの場づくりをとNatural High!はスタートしました。そして毎年お客さんが着実に増えピーク時には延べで3000人近い参加者を集めるキャンプイン音楽フェスの先がけとなりました。

道志の初夏は本当に素晴らしく、5月後半の新緑が生み出す美しいグラデーション、雨が降れば緑の輝きはさらに増し僕たちは魅了されました。多くの若者と家族、老若男女が道志の自然に触れ、地域とのご縁をつくってくれたのが、何よりも嬉しいことでした。

道志村と僕たちに色々な変化があります

音楽と企画に努力するのはもちろんでしたが、道志の森と川と村にこそ価値があると思って10周年を終えてあらためて「道志村キャンプ」と銘打ちました。そこから村のブースをつくり、移住してくる若者たちと企画を考え、道志の森との相談もそれと共に心がけてきました。が、それも超える色々な変化が僕たちにおおい被さってきて、今年もまた開催の発表が遅れてしまいました。

その大きなものが、道志へのキャンプ客の増加と、周辺環境の変化です。この2ー3年は何度目かのオートキャンプ・ブームだといいます。さらにそのイメージを先導したのがキャンプイン・フェスだと言われるのも何とも皮肉なのですが、キャンプ客の増加と一般層への浸透が、マナーの問題などと共に会場と地域の負荷となってきてしまっています。また人手不足は道志のような地域ではさらに深刻で、お客さんが来るからと言っても、スタッフを増やすのもパートタイムで来てもらうことも簡単ではないのです。

今年でこれまでのカタチをひと区切りにします

そういった事情の変化について道志の皆さんと相談しながら、日常的にキャンプ客が増えていることでの周辺への配慮、人手の問題、高齢化の影響も多少はあります。僕たちに出来ることはないかと色々な事を確認しました。ひとつひとつは小さな事だったりもするのですが、関係者が年に1度のNatural High!のためにしてくれていた細かで様々なことを続けるのが難しくなってきてしまっているのを、深く実感するこの数ヶ月でした。

そうした中で、14年目の「道志村キャンプ Natural High!」は、音楽フェスとしての開催をひと区切りとしようと考えました。

来年以降の新しいカタチはまだ白紙です。ただ、大きなステージでバンドや電子音の大きな音での音楽や演奏は今年でひと区切りだと思います。道志の森キャンプ場が中心になるかもまだわかりません。ワークショップを中心にとか、道志に数多いキャンプ場での分散開催といったアイデアも出ています。

道志村のご縁ある皆さんがNatural High!を嫌になってしまったわけではありません。むしろお客さんが増えてきたことにNatural High!が大いに貢献してきたと言っていただいて、これからも道志のためになると期待してくれる人も確かにいるのです。

2019年は音楽と共に、Natural High!の14年を一緒に祝って下さい

だからこそ、今年は本当に道志に相応しい音楽と出演者と共に、Natural High!の14年を一緒に祝いたいと願っています。

そしてそれと共に「道志村キャンプ Natural High! – 森と村と川のまつり -」という名前に相応しい、さらに深まったNatural High!を創りはじめる刻でありたいとも思うのです。

今年はあらためて、あの新緑のグラデーション豊かな道志で皆さんにお会いできることを深く願っています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

出店募集はこちら

道志の森キャンプ場の静かな森の木立の中にお店が点在する、アースガーデン”森”。 キャンプを楽しみながらも、素敵な森のお店を展開してくださる出店者の方を募集します。


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来場者のみなさんに必ず守ってほしいルール

必ず守ってほしいルール

今後の道志の森キャンプ場の存続にも関わるかもしれないこと

22:00〜7:00の間は
車での侵入は禁止!深夜〜朝の入場待ちも禁止!

Natural High!の会場である道志の森キャンプ場は、そのローケーションの良さから道志村の中でも、随一の人気を誇るキャンプ場です。道志の森キャンプ場は、シーズンによっては400台以上が訪れる人気のキャンプ場になりました。

その盛り上がりに連れて、非常に困ったことが起きています。

夜間の車移動や、朝の長蛇の車列が、近隣の住民の方にとって深刻な迷惑になっているのです。キャンプ場に至るまでの道路は細く、周りには民家もあります。そもそも、こんなにも多くの方が訪れるような設計にはなっていないのです。

従って、夜間の走行音や、長蛇の列によって道路が使えないことが、本当に深刻な問題になっています。

そして、道志の森キャンプ場のスタッフの皆さんは、近隣への気遣いで困り果てています。疲れ切っています。

Natural High!が、音楽を中心としたキャンプイン野外フェスの形を今年で最後とするのも、この問題が大きく関わっています。

これまで私たちもルールをお伝えしてきましたが、どうしてもルールを守ってもらえない数組の来場者がいらっしゃいます。今回ばかりは、真剣にルールを守ることを考えていただきたいのです。

22:00〜7:00の間は
車での侵入は禁止!深夜〜朝の入場待ちも禁止!

これを確実に守ってほしいのです。お願いします。

こちらのルールが守られない場合、Natural High!の入場チケットをお持ちの場合でも、入場をご遠慮いただく場合もございます。

来場者の皆さんは、きっとNatural High!や道志の森キャンプ場が大好きな皆さんなはず。
私たちはみなさんを信じています。