登山家。1969年横浜生まれ。94年東京都立大学フランス文学科とワンダーフォーゲル部卒。
大学時代からオールラウンドに登山をはじめ、96年カラコルム・K2、冬期の黒部横断から黒部別山や剱岳東面の初登攀など、国内外に複数の登山記録がある。99年から長期山行に装備と食料を極力もち込まず、食料を現地調達するサバイバル登山をはじめ、そのスタイルで南アルプス・大井川~三峰川、八幡平・葛根田川~大深沢、白神山地、会津只見、下田川内、日高全山、北アルプス縦断、南アルプス縦断など日本のおもな山域を踏破。それらの記録と半生をまとめた異色の山岳ノンフィクション『サバイバル登山家』が話題を呼ぶ。
フリークライミング、沢登り、山スキー、アルパインクライミングなど登山全般を高いレベルで実践する一方、近年は毛バリ釣り、魚突き、山菜・キノコなど獲物系の野遊びの割合が増え、05年からは狩猟もはじめる。 96年から山岳雑誌「岳人」編集部に参加。旧姓、村田文祥。
著書に『サバイバル登山家』『狩猟サバイバル』(ともにみすず書房)、『百年前の山を旅する』(東京新聞出版局)、『サバイバル!』(ちくま新書)。共著に『森と水の恵み』(みすず書房)、編著に『狩猟文学マスターピース』(みすず書房)、共編著に『日本の登山家が愛したルート50』(東京新聞出版局)がある。妻と三人の子供と横浜在住。