今年のNatural High!はトークステージの出演陣も大幅にパワーアップ。話者はサバイバル登山家の服部文祥さん、北極冒険家の荻田泰永さん、作家の角幡唯介さん、ハイカーの高橋庄太郎さん、21世紀型・森の生活者の四角大輔さん、そしてジャーナリストの佐々木俊尚さんら。現代の野外活動の最先端を行き、また次代の自然と人の関わり方を洞察する彼らが、培ってきた技術や冒険譚、持論を披露してくれる。それぞれのテーマは以下のとおりだが、内容、組み合わせはあくまでも「予定」。豪華な出演陣がステージ上、あるいは終幕後の焚き火で作用しあって生みだすだろう、「新しいアイデア」の誕生の瞬間に同席してほしい。
佐々木俊尚「●●●●●」
毎日新聞を退職後、ジャーナリスト・評論家として活躍する氏。メディアやITの今後を見通す論客としてしられるが、クライミングを中心とする野外活動に親しむというもうひとつの顔をもつ。4月上旬現在、今回のステージのテーマは未定だが、刺激的なトークを提供してくれるのは間違いない。続報を待て!
服部文祥「最新サバイバル登山論」
世界第2位の高峰であるK2をはじめ、数々の輝かしい登攀歴を持ち、現在は狩猟に傾倒。東西の登山と狩猟をテーマにした本への知識を礎に、自身の体験を通じて日々「狩猟とはなにか」を深める氏が、自身の最新の登山論、狩猟論を展開する。
荻田泰永「北極点無補給単独徒歩遠征録」
4月中旬現在、荷物を積んだソリを自身の力だけで引いて徒歩で北極点を目指している荻田氏。成功すれば日本人初、世界でも3例目となる挑戦だ。NH! には昨年も参戦したが、今回は今年度の遠征の話を中心について語る予定。
高橋庄太郎「ホニャララ島西海岸探査行」
登山を中心に執筆を行なう氏が、毎年個人的に行なっている遠征がとある島の踏査。今年度は「炭水化物と行動食以外は現地調達」というテーマの下に、この島の無人地帯を海岸線に沿って歩くという計画を立てて6泊7日の行程で踏破した。今回の旅にはU.Lハイキングの第一人者の土屋智哉氏らも同行。NH!当日も、旅の仲間たちが飛び入り参加するかも?
四角大輔
ニュージーランドの湖畔で飲料水と食料を自給する21世紀型・森の生活者にして、NZと日本とを往来するグローバルノマド。未来提言・エコ・釣り・登山・アウトドア関連の連載を持つベストセラー作家。上智大学非常勤講師を務め、多数の大学で「ライフスタイルデザイン講義」を行う。前職は、7度のミリオンとCD売上2千万枚を記録した音楽プロデューサー。
テンダー「自然に寄り添った低インパクトな暮らし」
テンダー氏は鹿児島の限界集落で暮らすヒッピー。電気は太陽光、火は裏山から供給される薪と炭、水は沢水を利用し、現金収入はウェブデザインで得る、未来的な暮らしを実践。これから日本が選びえるかもしれない「自然に寄り添う生活」の可能性について語る。
韮塚順一×四角大輔 「日本のアウトドア、これまでとこれから」
山と溪谷社の「Outdoor」、小学館の「BE-PAL」などのアウトドア誌の草創期から活躍するODライターの韮塚順一氏。フライフィッシング、バックパッキング、MTB、オフロードバイクなどを日本に紹介し、現在のアウトドア文化の礎を築いた氏が、ニュージーランド湖畔の森でアウトドアライフを送り、フライフィッシングやトレッキングなどのメディアで活躍する、元・音楽プロデューサーの四角大輔氏を聞き手に迎え、アウトドアのこれまでとこれからを語り合う。
角幡唯介×荻田泰永×服部文祥×大澤竜二
「探検は死んだのか? 処女地なき時代の探険」
高所、極点、大岩壁の多くが制覇され、衛星画像によってどんな僻地も明らかにされてしまった現代。「制覇されるべき課題」も「未知の土地」も少なくなった時代の探険の可能性について、極地探検家、紀行作家、山岳ジャーナリストが語り合う。司会は青年期に前衛的な登山を行なってきた『BE-PAL』編集長・大澤氏。