新宿から車で90分。都心からすぐに、最高の自然を実感

Natural High!の会場がある道志村は、山中湖の東側、神奈川県相模湖の西側にあります。

丹沢山系の北側に位置し、道志川に沿って細長く開けた水と森に恵まれた村です。周辺を有名な観光地に囲まれながら、いずれからも山をひとつ越えなければならない地理的不便が、この村を穴場的な別天地として残しました。

長年にわたり、横浜市の水源地として保護されてきた豊かな森林に育まれて、その水質は世界の船乗りたちに「赤道を超えても腐らない水」と賞賛されたといいます。また海抜348mから1682mまで、幅広い標高差を有するゆえに動植物層も豊かです。

 
 

道志の自然のなかで道志の湧水で仕込んだクラフトビールをどうぞ!【横浜ビール】

今回のNatural High!では、道志村の新緑まぶしい自然のなかでみなさまに横浜のクラフトビールをお楽しみいただけます。なぜ道志村なのに横浜ビールなのか?少々疑問に思われる方もあるかもしれません。実は道志村と横浜市は切っても切れない「水」を通じた固い絆があるのです。

 

 

さかのぼること120年前。横浜市は道志村を流れる道志川から取水をはじめました。道志村の水は横浜港を出航する世界の船乗りから「赤道を超えても腐らない水」と賞賛され、今もその水は横浜水道の原水の一部として供給されています。また横浜市は道志村の森林を水源涵養林として取得し、昨年で100周年を迎えました。

道志村と横浜市、この水を通じた上下流交流は長い歴史とともに今へつながっています。

 

 

横浜ビールでは昨秋から「横浜ビール 道志の湧水仕込」というビールの醸造をスタート。

横浜市桜木町にある醸造所まで道志村の湧水を直送し、清涼な道志村の水をイメージしたどなたにでも飲みやすい優しい味わいのビールに仕上げました。道志と横浜の水のつながりが生んだこのビールを通して、横浜を中心とした多くの方々に水源地道志村へ想いを馳せてほしいと願いを込めています。

 

 

Natural High! 2017では道志村の新緑まぶしい森林と爽やかなせせらぎのなかで「道志の湧水仕込」を飲んでいただき、道志と横浜の水のストーリーを多くの方に知っていただけたら嬉しいです。会場でビールをご用意してお待ちしております!

こだわりの地ビール「横浜ビール」
http://www.yokohamabeer.com/

 
 

五感で堪能する、道志村

 

 

長い冬が終わり、桜の装いが桃色から、萌黄色に変わる季節。これからが、道志村が最も美しい時期。紅葉の時分も魅力的だが、夏への期待感と開放感、高揚感を引き立てるような瑞々しい新緑が道志に溢れる季節が、まさに始まろうとしている。
 
この季節は、道志村に住んでいることの特権的な幸福感を堪能できる季節でもある。なぜなら、気が向いた時、渋滞を気にすることもなく、すぐに野外へ出て、お気に入りの場所で、テーブルと椅子を置き、テントを張り、焚き火をしながらゆっくり冷えたビールを飲むことが出来るから。暑すぎず、寒すぎない絶妙な気温と、焚き火が照らす仲間達の姿、次から次へと展開する話題の数々。気が付くと深夜になっているような、至福の時間が、そこかしこにある。

道志村は日本一キャンプ場の多い村。ざっと数えて34カ所ほどある。そのキャンプ場の魅力を支えるのは、この自然と、都心から近いこと。キャンプ場のロケーションも多種多様。森林の中に佇む場所、道志川や沢に沿って清流を楽しめる場所、バンガローでゆったりくつろげる場所。直火で焚き火が出来るキャンプ場が多いのも嬉しい。

山梨県道志村観光協会[キャンプ場山中湖側]
http://doshi-kanko.com/camp/index.html

楽しみにしていたキャンプが雨で中止になってしまう、キャンプ途中に雨が強くなり早めに引き上げることもよくあること。家族で遊びに来ていた時は、子ども達はがっかりしてしまう。もう少し遊ばせてあげたい。そんな時は、「みなもと体験館」がお勧め。

廃校になった小学校の校舎を再生し、体験活動施設として運営しており、昔の面影が残る校舎の工作室でキーホルダーやペン立てなどの木工クラフト作品を作ることができ、山菜採り体験など毎月イベントを開催している。また、併設する岩道庵(がんどうあん)では、餅つき体験、バームクーヘン作り、流しうどん体験などのプログラムを提供。さらに、横浜市民には無料でキャンプ道具の貸出も行っているので、雨でなくても立ち寄ってみる価値あり。

みなもと体験館 道志・久保分校:体験館のご案内
http://www.minamototaikenkan.com/info/index.html

キャンプでくつろいだ後は、やはり温泉。焚き火の煤や煙の香りも洗い流してさっぱりしたい。そんな時は、「道志の湯」か「紅椿の湯」へ行く。

「道志の湯」は、源泉の質がいい。浸かる時間が短くても、身体の芯から温まる。遠方から通う方もいるとか。また、温泉のお湯を沸かすため、村内の森林から発生する間伐材を燃料として使っていることも特徴だ。70kWの薪ボイラーが5台稼働して作る地産地消のエネルギー。道志村の木と水のコラボレーションによる「森のお風呂」。横浜市民割引もある。

道志の湯|山梨県道志村にある日帰り温泉
http://www.doshinoyu.jp/

「紅椿の湯」は、広くて種類の多い浴槽、サウナが魅力。浴槽はぬる湯、あつ湯、露天岩風呂の3種類。少し混んでいてもゆったりと湯に浸かることができる。脱衣所、食堂も広々して開放的。居心地がいい。

山梨道志の温泉宿紅椿の湯「べにつばきのゆ」公式ホームページ
http://benitubakinoyu.com/

「楽しいから、好きになる」道志村移住のススメ

 

 

道志村移住支援センター代表、大野です。このセンターは、道志村役場や村民の皆さんとともに、「道志村で暮らしてみたいけど、本当に暮らせるのかな?」という疑問を持つ方々をサポートするために設立されました。

自分も道志へ移住してからまだ5年。道志村の方々から見れば、新入生です。それでも、村の方々の支援を受けつつ、なんとか今に至ります。

東京で勤務していた会社を退職し、地域おこし協力隊として移住。その後、結婚、息子の誕生。協力隊の任期終了後、(株)リトル・トリーの起業と、濃厚な日々を過ごしてきました。

森林バイオマスエネルギーや林業に関係する仕事を行なってきた自分は、いつか自然豊かで水が綺麗な場所に住みたいと思い続けてきました。その夢が実現した今、次の目標は、魅力的な仕事をつくること、そして、今ある仕事の魅力を発見することです。自分にとって、バイオマスや林業もそのための手段です。だから、移住支援センターの仕事は本当にやりがいがあります。なぜなら、仕事を魅せることが業務になるからです。

ここでピンと来た方がいらっしゃると思いますが、そうです。暮らすためには、生業が必要ですよね。特に若い方は仕事がなければ、家があっても生活が成り立たない。自分の場合は、地域おこし協力隊という仕事ありきだったので、移住を即決できました。

しかし、通常は仕事の段取りから入りますよね。そして、住居の確保、暮らしにまつわる様々なことへと繋がっていく。

意外かもしれませんが、道志村に仕事は沢山あります。村内の会社では常に人手不足、後継者不足。林業・農業も同様の課題を抱えています。また、近隣都市圏まで車で通勤も可能です。だけど、若い人のIターン、Uターンは活発ではありません。この課題を解決していくために、移住を考える人の立場に立って現状を眺め、現在の情報を再構築する必要があると思っています。そうした仕事を行うのが、僕たちの役割です。こんな視点から今年も様々な取り組みを行なっていきますので、よろしくお願いします。

気になることがあれば、お気軽にご連絡ください。

自分は道志村を選んで本当に良かったと思っています。大変なこともありますが、なにより、今の生活が楽しいからですね。どこにいても大変なことはあるし、忙しいこともある。でも、自分の進んでいる方向性にやりがいを感じ、協力してくれる仲間がいれば、これに勝る楽しさはありません。皆さんにとって、本当に楽しいことは、何ですか?

そんな楽しさを、センターの活動を通じて、皆さんと共有していきたいと思っています。

道志村移住支援センター
https://www.do-shift.com/

 
 

「清流の村」

 

 

家を出て、車で出かける際には、どこへ行く時にも必ず川や沢の清流の流れが視野に入る。それが、道志村だ。つまり、ほぼ毎日水の流れを見ている。慣れてしまえば、立ち止まって道志川を見つめることも少なくなるけど、清らかな水を毎日感じることができる場所は、自分にとって心地がいい。

見るだけでなく、同時に、聞いている。水の流れが醸し出す音は絶妙だ。焚き火がはぜる音のように、飽きるということがない。同じような音の響きでも、一瞬たりとも全く同じ音ではないことに起因するのか。波の音もしかり。自然が作り出す環境は、奥深く、常に魅了される。

ふと考えて見ると、横浜や東京に住んでいた時、毎日、清流を見る、音を聞くことは、非日常と言っていいほどの現象だった。だからこそ、週末に無性に山へ行きたくなる衝動に駆られてしまうのは、心地よいと思う空間に自分の身を浸らせたいという身体の素直な感覚だったように思う。

今は仕事が忙しい時、事務所の外に出れば、道志川の水の流れと、季節で移り変わる木々の彩を好きなだけ眺めることができる。そんな時、ここに来て良かったなと思うし、また仕事を頑張ろうという気持ちが湧いてくる。

水もただ流れていればいいわけではない。その水が澄んでいることが重要だ。なぜ、人は澄んだ水が流れているのを見る時に思わず、「綺麗」と言うのだろう。水は本来、澄んでいるもの。ただ、商品として陳列されている飲料水、蛇口から流れてくる水道水を「綺麗」と言う人はいない。たぶんそれは、人工的に加工されたものだからだろう。

澄んだ水の流れが自然であり、風景であり、常にそこにあり、今までもそこにあった事実を、人は「綺麗」と表現しているように思う。